本文へ移動
byebye ハラスメント制作相談

資料づくりの読みもの

ハラスメント相談先カードを作る前に決めること

相談先カードには、最初の窓口、つながらないときの連絡先、上司に話しにくい場合の別窓口を載せます。夜勤や外出先でも使えるよう、受付時間と連絡方法も確認します。印刷する前に決めておく項目を、順に紹介します。

出典確認日:2026年9月7日

配る相手と使う場所を決める

カードの内容は、配る相手で変わります。受付職員、パート・アルバイト、夜勤職員、訪問担当者、委託職員では、雇用関係も最初の連絡先も同じとは限りません。全員に同じカードを配る前に、誰が対象かを一覧にします。

使う場所も確認します。病院の職員証ケース、飲食店のエプロン、不動産担当者の営業バッグ、美容師の訪問用バッグでは、持てる大きさや見るタイミングが違います。カードに入らない情報は無理に小さくせず、スタッフルームの掲示や社内ページへ分けます。

最初の相談先と別の相談先を確認する

最初の相談先は「上司」とだけ書かず、職員が連絡先を特定できる名称で書きます。たとえば「店舗の時間帯責任者」「法人の職員相談窓口」「人事担当」のように、組織内で通じる名前を使います。担当者名を載せる場合は、異動時に更新できる管理方法も必要です。

上司や普段の担当者に話しにくいときの窓口も確認します。別の相談先がある場合は、カードの見つけやすい位置に載せます。まだ決まっていなければ、カード制作と並行して社内で決めます。

日中・時間外・店舗外を分ける

ホテルの夜勤、介護や美容の訪問、不動産の物件案内、飲食店の閉店間際など、責任者が近くにいない時間や場所があります。日中の連絡先だけを載せると、実際にカードを使う場面で連絡できません。

日中と時間外を表裏に分けるか、日勤用・夜勤用のカードを作ります。最初の連絡先につながらなかったときの次の連絡先も載せておくと、職員がその場で探し直さずに済みます。

  • 宿泊:日中の部門責任者/夜間の当直
  • 小売・飲食:店長/時間帯責任者/本部
  • 医療:部署責任者/院内相談窓口/時間外の連絡先
  • 美容:店長・オーナー/訪問中の連絡先
  • 不動産:店舗責任者/本社/物件案内中の連絡先

カードに載せる情報を絞る

持ち歩くカードには、連絡先と、連絡するときに伝える項目を短く載せます。詳しい判断基準や手順は、社内マニュアルで確認できるようにします。カードを読んだ職員が、まず誰に連絡するか分かる構成にします。

相談前に状況を整理しきれない人もいます。相談方針に沿って「話せる範囲でお知らせください」などと添えれば、何を伝えればよいかが分かります。窓口で受け付ける内容と、案内文をそろえてください。

詳しい被害内容や個人情報を書き込ませない

持ち歩くカードに、関係者名、病歴、住所、電話番号、被害の詳しい内容を書き込む欄を設けると、紛失時の問題が大きくなります。カードは相談先の確認用にとどめ、詳しい記録は組織が決めた場所と方法で扱います。

二次元コードで社内ページへ案内する場合も、リンク先を誰が閲覧できるか、退職者や委託職員がアクセスできるか、URL変更時にどう更新するかを確認します。必要な人が適切に使える情報だけを選びます。

相談受付後の引継ぎは別の図にする

相談する職員と、相談を受ける担当者が必要とする情報は違います。職員カードには相談先を載せ、担当者用の引継ぎ図には、次の連絡先と記録先を載せます。二つを分けると、カードの文字を小さくせずに済みます。

お客様・利用者、職場の人、取引先で連絡先が異なる場合は、引継ぎ図に分岐を設けます。事実確認や処分、契約・サービスの継続については、組織の正式な手順に沿って案内します。

異動・組織変更に備えて更新方法を決める

相談窓口の担当者、内線、メールアドレスは変わります。カードを配る前に、原稿データの保管場所、更新担当、差し替える拠点、古いカードの回収方法を決めておくと、連絡先の違う版が残りにくくなります。

更新しやすさを優先するなら、担当者名ではなく部署名と共通アドレスを載せる方法もあります。どちらがよいかは、組織の連絡体制によって変わります。実際につながることを確認してから印刷します。

配布前の確認リスト

印刷前に、カードの連絡先へ実際につながるか確認してください。日中だけでなく、時間外の連絡先と不在時の引継ぎ先も確認します。配布後は、担当者の異動や連絡先の変更に合わせて差し替えます。

  • 配布する職員と雇用形態を確認している
  • 最初の相談先が、職員に通じる名称で書かれている
  • 上司に話しにくい場合の別の相談先を確認している
  • 日中・時間外・店舗外で連絡先が変わるか確認している
  • 最初につながらない場合の次の連絡先がある
  • 持ち歩くカードに個人情報や詳しい被害内容を書かせない
  • 相談受付後の引継ぎ先と記録先を別資料で確認できる
  • 異動や組織変更があったときの更新担当を決めている
  • 印刷前に、電話・メール・社内ページへ実際につながるか確認している